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デザインと空白の重要性

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長く続いた暑さもようやく和らいできた今日この頃。


適度なものならともかく、暑苦しすぎる毎日は勘弁してほしいものですが、
これはデザインにおいても言えること。


今回はデザインと空白についてのお話をご紹介いたします。


空白がもたらす視覚的安定感と焦点の強調


「デザイン」と聞くと多くの人はイラストやカラー、フォントなどに目を向けがちですが、
実際は"ホワイトスペース"と呼ばれたりもする空白も非常に重要な要素です。

空白とは言い換えればデザイン要素の間に存在するスペース。


これは適切に設けることで、要素同士の関係(=パワーバランス)を強調し、
全体のバランスを向上させる効果を持っています。

わかり易く例を挙げてみましょう。


下の2種類の画像をご覧ください。

例1

例2


パッと見の印象として上はなんだか窮屈に見えますが、
下は視覚的にどこか洗練された印象をお持ちになったことと思います。

このように空白には文言やオブジェクトを変えることなく、
デザインに調和をもたらし、見る者の印象を大きく操作する力を持っているのです。


また、空白は、特定の要素を際立たせるための強力な手段でもあります。


広告やポスターなどでは
商品やメッセージの周囲に大小の空白を持たせることで、見る者の視線を誘導することが可能です。


有名どころですとAppleの製品ページの多くは製品画像の周りに広めの空白があり、
その洗練された美しさと機能性を際立たせるのに一役買っているのです。

例3

視覚的な空白と物理的な空白


実例を挙げてデザインにおける空白について触れましたが、
日常生活においても空白は様々な物事に作用しています。

今これを読んでくださっている貴方がいらっしゃるのがご自宅ならば、
家庭内のスペースに余裕のある共用エリアを居心地よく配置することで
家族の絆を深めることが出来るでしょう。


職場ならばコミュニケーションを促進する一方、
プライバシーがないためにパワハラのような行為が目撃され易くなるオープンスペースを避け、
多少手狭でも半個室とすることで、上司が部下を威圧する環境を改善できるかもしれません。

空白は単なる「何もない部分」ではなく、デザインのみならず私たちの生活において重要な役割を果たします。


適切に空白を活用することで、視覚的なコミュニケーションが効果的になり、
受け取る側に安心した心地よい体験を提供できます。


デザインについてを考えるときには、ぜひ空白の力を意識してみてください。

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