透明なCDジャケット
suffix_dpo DESIGNチーム
はじめまして、デザインチームのYSです。
初ブログを担当させていただくにあたり何について書くべきか悩んだのですが、私が今までに出会ったCDジャケットデザインについて書きたいと思います!
みなさん、所謂"ジャケ買い"をしたことはあるでしょうか。
普段はサブスク派でCDを買うことは滅多にない私が、ジャケットアートワークに背中を押され数年ぶりにCDを買いました。
それが、あいみょんの『愛の花』です。盤面が透明になっており、思わずモノとして手元にほしい!と思い購入しました。この曲は植物学者の牧野富太郎博士をモデルとした朝ドラ『らんまん』の主題歌ということもあり、植物を透かせて写真を撮りたくなる素敵な一枚です。このサブスク時代にこういった楽しみは久々に感じた気がします。中央の花以外が透明なことでより花の美しさや力強さが際立っており、そこにあるだけで存在感のあるジャケットです。
また、私は星野源さんのCDのアートワークも大好きです。アートディレクターの吉田ユニさんが手掛けるデザインはどれもユーモアに溢れ、時間を忘れて眺めてしまうほどです(この頃のツアーグッズデザインも彼女が担当されており、ロゴタイプ含め魅力的なものばかりです)。数年前に拝見した個展では、ラフ画や撮影に使用された小道具の展示もありました。ご覧の通り、吉田ユニさんはデジタルな表現を全てアナログ作業で撮影されています。私が一番大好きな『YELLOW DANCER』のジャケットもよく見るとたくさんの小物たちで成り立っており、更には『YELLOW VOYAGE』のアートワークではそれらを使って"YELLOW VOYAGE"の文字を浮かび上がらせているのです。
星野源さんのアートワークは、現在は東京都現代美術館『MOTアニュアル2019』等の石塚俊さんが担当されています。こちらもとても素敵なのですが写真がないため、TDC展2021の際に撮った写真を載せておきます。
ジャケ写ではないのですが、私はお笑い(単独)ライブにもポスタービジュアルに惹かれて行ったことがあります。
元々YouTubeの公式チャンネルでネタをずっと見ていたコンビではあったのですが、劇場にまで観に行くとは思ってもみませんでした。たまたま目にした単独ライブのグラフィックが最高におしゃれで、その日のうちにチケットを購入し初のお笑いライブ参戦!という自分のフットワークの軽さとデザインの力に驚いた思い出です。ちなみに公演はとても面白く息ができなくなるくらいお腹を抱えて笑い、今では大ファンで単独ライブには毎回足を運んでいます。もちろんポスターも毎回素敵です。お笑いの単独ライブポスターはどの芸人さんもさすがクリエイティブ、おしゃれで面白いものが多いのでぜひ調べてみてください!
普段とは違う出会いを信じて、CD(やポスター)の"ジャケ買い"もたまには良いのではないでしょうか。
世の中のほぼ全てのモノにデザインはついてくると思いますが、そのモノとの出会いの入り口となるデザインの重要性を改めて実感しました。