いのちのデザイン
Creative Member DESIGNチーム
こんにちはYです。
先日、アーツ千代田 3331にて開催されていた、
国境なき医師団による展示『エンドレスジャーニー展』を観ました。
国境なき医師団の活動を伝える体験・思考型の企画展で、
現地で使われている医療テントや救命道具、仮設トイレ、
それから谷川俊太郎さんの作品もありました。
いくつかの展示物の中には
「これは何でしょう?」という問いがありました。
この目盛がついた紙、何だか分かる人はいますか?
実はこれ『命のうでわ(MUAC、上腕周囲計測定帯)』といって、
生後6ヶ月〜5歳以下の子供の腕の、肘より上に巻きつけて
栄養失調の度合いを調べるために使うものです。
13.5cm以上が正常(緑)
12.5〜13.5cm未満が栄養失調になる危険があり(黄色)
11〜12.5cm未満が中度の栄養失調(オレンジ)
11cm未満が重度の栄養失調(赤)で
死の危険があると判断される腕輪です。
巻いた時に、赤いラインまで届いてしまう子供もいます。
その腕の細さは、ペットボトルの蓋ほどなんですよ......。
デザインで、いのちの大きさを視覚化する。
涙が出そうになりますが、こうしたデザインが必要ない時代が訪れると良いです。
Yでした。