合字
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欧文書体には「合字(ごうじ)」という2つ以上の文字がくっついた文字があります。
英語ではLigature(リガチャー、あるいはリガチャ)と言います。
隣り合う文字同士がきれいに見えるように処理できる優れものです。
よく見る例は ff ft ffi fl ffl tt というように文字が並ぶとき、fやtの横画同士がくっついて一本になったり、iの点が省略されたり、fのくるっと下を向いた先とlの頭がくっついたりするものがあります。
「&(アンパサンド)」もetの合字で、Trebuchet MSなど「e」と「t」の原型がよくわかる書体もあります。
日本語にも合略仮名という複数の仮名を1つにまとめたものがあります。
江戸時代以前はたくさん使用されていましたが、明治政府が仮名は1音1文字と定めたためその多くは使われなくなったようです。
現在でもパソコンで表示できる合略仮名に「よ」と「り」を合体した「ゟ」があります。
使うとなると、手紙に「〇〇ゟ」と書いたり、「〇〇駅ゟ徒歩5分」という感じでしょうか。
文字数を節約できるので意外とSNSなどで使えるかもしれません。
弊社の社名も合字が使えます。さまざまな書体で表してみました。