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「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」を観に行ってきました。

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イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン
はじめまして。
アルバイトスタッフのSです。
三菱一号館美術館で開催中の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」を観に行ってきたので、紹介したいとおもいます。

1.概要
約50万点の文化財を所蔵するエルサレムのイスラエル博物館から、印象派に先駆けたクールベ、コロー、ブーダン、そしてモネ、ルノワール、シスレー、ピサロ、この流れを発展させたポスト印象派のセザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーガン、さらに印象派の光と色彩の表現を独特の親密な世界に移し変えたナビ派のボナールやヴュイヤール、初来日の名品の数々とともに、印象派の光の系譜をたどる展示です。


2.ここが良かった点
撮影OKな作品が多数あります。
モネの睡蓮、ゴッホ、コロー、シスレー等の作品が撮影可能です。
個人的にゴッホの「麦畑とポピー」とピサロの「朝、陽光の効果、エラニー」が特に良かったです。
ピサロの「朝、陽光の効果、エラニー」はトップに載せてある絵です。
(よくみると額も細かく彫られています。)


3.おすすめの鑑賞の仕方
「絵画をじっくり鑑賞する」のは案外難しいかもしれません。
技法や構図、当時の時代や社会のあり方等を踏まえながら1つ1つ鑑賞するのは小難しく知識が求められて大変だと思います。
同じ距離感で同じような位置からみるだけではなく、みかたを少し増やすだけで、普段とは違う発見があるかもしれません。
そこでおすすめのみかたを2つ紹介します。

3-1.遠近でみてみる
・近くでみる
できるだけ一番近くからみる位置が、「画家が絵画を描いた地点」です。
筆跡がわかる絵は、筆の動きをみてみましょう。
例えば、ここは平筆で書いていて筆の動きは斜め、違う場所では動きが違う、なんてことがわかります。
・遠くからみる
作品から身を引いてみてみてください。
画家(プロの場合)は鑑賞の視点を考えた上で描いています。
画家が考えたベストな鑑賞位置を自分なりに探してみてみてはどうでしょうか。
(ミニアチュールの場合は近くでみます。)

3-2.角度をつけてみる
絵画を語るときに"マチエール"という言葉がよく使われますが、それは素材を意味するフランス語であり、美術において絵肌や質感を指す用語です。
ゴッホの作品は特にそうですが、カンバスに絵の具が厚く塗られ、それは塗るというより"盛られた"と表現できる作品があります。
例えば作品を下からみると、どれだけ厚く塗られているか、なんてこともわかります。
なぜここにこれだけ厚く塗っているのか、その効果、構図や様々な作品上の情報から考えてみるのも面白いと思います。
下からや、斜めからみてみると正面だけではわかりにくいことがわかったりします。

自分にあう作品のみかたが一番ですが、いろいろなをみかたを試してみてはいかがでしょうか。


4.ゴッホの作品がみれる展示・美術館
今回紹介した展示にはゴッホの作品がありましたが、現在東京でゴッホの作品をみれる展示や美術館を紹介します。

・ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
期間:2021年9月18日(土)~12月12日(日)
会場:東京都美術館

・SOMPO美術館所蔵
フィンセント・ファン・ゴッホ
《ひまわり》
アジアで唯一、ゴッホの《ひまわり》を見ることができる美術館です。


今回紹介した「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」は10月15日(金)〜 2022年1月16日(日)までとなっています。
印象派の絵画に興味がある方は是非。

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