AIデザイナー
suffix_dpo DESIGNチーム
こんにちは。デザインチームのIです。
AIという技術について、どのようなイメージを抱いているでしょうか。最新技術として話題のAIの出現は意外にも1950年代と、想像以上に歴史があることを知り驚きました。従来のAIのイメージといえば、「確かにすごいけど不完全」というイメージでした。しかし2022年に入り、目まぐるしく成長するAIのスキルに、「そこまでできるの・・?」という、感心と共に少しの危機感を抱くようになり、昔観たAIと人間の戦争映画を思い返したりしました。AIの生態、そしてどのように付き合っていくべきなのかを一デザイナーとして考えてみました。
まず、現時点での「AIができること」で言うと、画像生成、イラストや着色はもちろん、簡単なロゴも制作できます。また、パッケージデザインやチラシなどの印刷物、バナーやWEB媒体まで、AIのデザイナーとしての成果物は既に存在します。最近でも大手お菓子メーカーのパッケージデザインもAIが制作したとして話題になったり。デザイナーの商売道具であるAdobe製品でも、AI機能を活用したツールが続々と発表されています。つい先日アップデートされたIllustrator2024も便利なAI機能が搭載されておりました。
この先、デザイナーの仕事の中で、AIの発達によって消える仕事も確実にあり、同時に増える仕事もあるでしょう。AI生成の際のプロンプトを生成したり、AIの成果物を微調整したり、、また、AIを上手く活用できれば、クリエイティブ業界にとってはプラスになると考えられます。デザインを制作する上でAIに任せられるタスクがあるということは、本来のクリエイティブにさけるリソースが増えるからです。AIと仕事を分け合う、つまり分業することで、もっと質の良い制作を目指せると言うことです。
AIは人間に勝る膨大なインプット力があります。人間はAIにはどうしてもそこでは劣ってしまうとしても、そこからさらに「感情」を足すことができる。これは人間デザイナーにできて、AIデザイナーにできないことでしょう。これから先、デザインの届け先が「人間」であって「AI」になることがない以上、感情というものが必要不可欠なのは変わりません。クライアントが求める答えを汲み取る際に、AIによる「効率性」「統計力」と、人間による「感覚」「経験」が組み合わされば、この世界のデザインはさらにワンステップ先に行けるのではないかと考えたりもします。これから数年、数十年先の未来のクリエイティブがもっと楽しみになるし、私自身もそこに関われるデザイナーになっていたいと思います。