デザインの輪郭
Creative Member DESIGNチーム
こんにちはデザイン部のYです。
私が好きなデザイナーさんに深澤直人さんという方がいます。
プロダクトデザイナー、多摩美術大学教授で、KDDIの携帯電話「INFOBAR」や
プラスマイナスゼロのドーナッツ型の加湿器や、無印良品の壁掛けのCDプレイヤーが有名です。
そんな深澤さんの著書『デザインの輪郭』が出てから、もう10年ほど経つのですが、
デザインを志す人にとっては、バイブル的な一冊になっています。
深澤さんのデザインは、デザイナーらしい奇抜な色使いやエッジの効いた形とは真逆で、
シンプルでとても日常的、生活に溶けるものが多いです。
大きすぎず小さすぎず、丸くしすぎず、主張しすぎず、
シンプルで日常に溶け込んでいる形は、
自然すぎて記憶に残らないくらい無駄のない美しさがあって、
深澤さんは、その「ふつう」の輪郭をデザインしています。
一見「ふつう」に見えるけど、じゃあ「ふつう」ってどこなの?という、
「ふつう」を提唱し始めたことが評価され、
今のデザイン教育にもかなり影響を与えたと思います。
「デザインとは、デザイナーがこねくり回して、
赤だ。黒だ。と、自己表現のために行うモノではない」
肝に銘じて、頑張りたいと思います。