源ノとジブリ。
Creative Member DESIGNチーム
デザイン部のYです。
緊急事態宣言の解除から、
ようやく映画館や劇場が営業を再開しましたが、
映画館では1席ずつ空けて座らなければならない状況で
なんだか寂しい状況は続いています。
ですが、TOHOシネマズではジブリの名作を上映していて、
私も『ゲド戦記』と『千と千尋の神隠し』を観に行ってきました。
金曜ロードショーで何回も放送していたりしますが、
映画館で見ると、やっぱり良いですね。
興行収入ランキングで見ると、ジブリ作品が3週間くらいずっと上位を独占しているので、
新作映画の公開が少ないとはいえ、改めてジブリコンテンツの偉大さを思い知らされました。
さて前置きが長くなりましたが、
今回はフォントの話です。
源ノ明朝、源ノ角ゴシックというフォント、ご存知でしょうか。
AdobeとGoogleが共同で開発したオープンソースのフォントで、
日本からAdobeの西塚涼子さんを中心にデザインがなされています。
2017年にリリースされた新しい書体ですが、
Adobeでは源ノ、GoogleではNoto serifという名前で提供されているので
たびたび混乱が起きるフォントです。
このAdobeで源ノと呼ばれているフォント名、
そのネーミングには1年以上の歳月をかけて検討が重ねられたそうなのですが、
『源』と『明朝』のあいだに『ノ』を挟んでいることに深〜い理由がありました。
『風"の"谷のナウシカ』や『魔女"の"宅急便』『千と千尋"の"神隠し』のように、
宮崎駿さんの『"の"の法則』を使うことで、日本語のイメージを加えたというのです。
宮崎駿さんも偉大ですが、『の』の貢献度ってすごい!