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ハプスブルク展

Creative Member

こんにちはデザイナーのYです。

上野の国立西洋美術館で開催中の『ハプスブルク展』に行ってきました!

この展覧会は日本とオーストリアの国交樹立150年を記念して

ハプスブルク家のコレクションを紹介するものです。

ハプスブルク家は神聖ローマ皇帝として広大な領土と多様な民族を治め、

ヨーロッパのほぼ全域を650年支配し続けた一族。

その権力を示すために収集された美術品が、

西洋史をなぞりながら紹介されていました。

会場の構成が時代ごとにはっきりと色分けされており、

展示室の壁の色もそれに合わせて変わっていたので

西洋史が分からなくても、見やすい展示になっていました。

そして、今回の展示で気になったのが、こちらの図録。

IMG_5476.jpg

私は展覧会の図録は(重いので...)あまり買う方ではないのですが、

『ハプスブルク展』の図録は装丁がそれこそ中世の本のような仕上がりの豪華版で、

それが何となく気に入って購入しました。

家に帰って誰が装丁したのか奥付を見ると、「cozfish」と書いてあるではありませんか!

コズフィッシュといえば、ブックデザインの業界では最もこだわりの強いデザイナーとして知られる、

祖父江慎さんのデザイン事務所です。

祖父江さんと分かってから改めて見ると、文字組のトリッキーさに、より感動できます。

この図録に漂う風格や佇まいに一目惚れした背景には、

祖父江さんの熱量が込められていたからなんですね。

これには参りましたと、デザインの力を感じたYでした。

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