ハプスブルク展
Creative Member DESIGNチーム
こんにちはデザイナーのYです。
上野の国立西洋美術館で開催中の『ハプスブルク展』に行ってきました!
この展覧会は日本とオーストリアの国交樹立150年を記念して
ハプスブルク家のコレクションを紹介するものです。
ハプスブルク家は神聖ローマ皇帝として広大な領土と多様な民族を治め、
ヨーロッパのほぼ全域を650年支配し続けた一族。
その権力を示すために収集された美術品が、
西洋史をなぞりながら紹介されていました。
会場の構成が時代ごとにはっきりと色分けされており、
展示室の壁の色もそれに合わせて変わっていたので
西洋史が分からなくても、見やすい展示になっていました。
そして、今回の展示で気になったのが、こちらの図録。
私は展覧会の図録は(重いので...)あまり買う方ではないのですが、
『ハプスブルク展』の図録は装丁がそれこそ中世の本のような仕上がりの豪華版で、
それが何となく気に入って購入しました。
家に帰って誰が装丁したのか奥付を見ると、「cozfish」と書いてあるではありませんか!
コズフィッシュといえば、ブックデザインの業界では最もこだわりの強いデザイナーとして知られる、
祖父江慎さんのデザイン事務所です。
祖父江さんと分かってから改めて見ると、文字組のトリッキーさに、より感動できます。
この図録に漂う風格や佇まいに一目惚れした背景には、
祖父江さんの熱量が込められていたからなんですね。
これには参りましたと、デザインの力を感じたYでした。